事業⑤ 社員教育

事業5 社員教育

 

多くの会社において、社員教育に力を入れているケースが少ないように感じます。

新入社員研修は形だけのものが多く、本当に仕事に意味のある研修などはあまり行われていません。

私の前の会社でも、新入社員研修は名刺交換のやり方と、格式のある礼儀・作法の研修のみでした。

 

果たして、その研修で会社員として活躍できる人材を育てられるでしょうか?

例えば、

パワポやエクセル、ワードの使い方やメールの文章力等の基礎研修

コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力、企画力、時間管理術、集中力等の内面の改善

営業力、プログラミング、WEB制作技術等の専門的能力の向上

こういった直接的にスキルを上げる研修が本当の意味で社員全体のレベルを上げる研修になるのではないでしょうか?

 

では、なぜこういった研修が行われていないのかというと、その重要性とメリットを理解していないからでしょう。

 

多くの経営者は会社が回っていないと感じると、従業員を確保しようとする動きが多いように感じます。

 

ただし、従業員の確保というのは非常にリスクも大きいです。

改めて社員を雇うリスクをお伝えすると、

①固定費の増加

まずはこちらでしょう。毎月必ず支払わないといけない人間が増えるというのはそれだけで大きなリスクです。

会社の中で最も大きな費用は基本的に人件費です。

②解雇リスク

雇った会社員が優秀かどうかはある意味ギャンブルです。

そして、優秀でない社員を雇ってしまった場合でも、毎月の固定費は重なり、なかなか解雇というのはできないと思います。

社員を雇うというだけで、一定のリスクを払わなければいけません。

③新人リスク

社員を雇っても研修は必要です。

新入社員を雇う際の新入社員研修は会社について知ってもらったり、会社の仕事を覚えてもらったりする期間でしょう。

これは社員の働きを向上させるものではなく、会社を知るというスタート地点に出すための期間です。

その期間分のマイナスが必ず存在してしまいます。

④退職リスク

退職リスクはどちらにせよ出てきますが、会社として最も赤字になるのが採用後すぐの退職でしょう。

一般的に採用後3年程度で会社としての損益分岐点になると言われていますが、新人を採用するという事は辞められると基本的に赤字の可能性を大いに秘めている事になります。

⑤人材確保リスク

そして採用について回るのは、採用する際のコストです。

例えば、人材会社を通して採用すると一人当たり100万円近くコストがかかってしまいます。

⑥税金

社員の給料を上げるという事は、当然支払う税金も増えます。

しかし、社員の研修費は経費になります。これだけでも大きな差ですね。

毎月数十万支払うことになる固定費を増やすぐらいなら今の社員の生産性を上げて、その方たちの昇給に充てたほうがよっぽど良心的だと思います。

 

このように、採用というのは非常にリスクが高く、大きくコストをかけて行うほどメリットばかりではありません。

 

では、どうすればいいのか?

それが社員教育です。

 

会社としてコストもなく確実なメリットとなるのが、今の社員の方々の生産効率を上げる事です。

もちろん社員教育にもコストはかかるかと思いますが、逆に言うとそれ以外のコストはかかりません

そして何よりもメリットであるのが、ギャンブル性が少ない事です。

社員教育を行えば、多かれ少なかれ社員の方々のスキルアップになります。そして、そのスキルアップした社員の方々は今後も会社内で活躍される事でしょう。

 

つまり、新しいギャンブル投資をするよりも、今ある資産の価値を高めていく方がよっぽど利益になるという事です。

 

次に、じゃあどんな研修を行えばいいのか?というと、始めに記載した研修も役に立つと思いますが、一番のオススメはマーケティングです。

 

マーケティングは会社の売り上げを上げる為の施策は過程全ての事を指します。

つまり、一人一人が経営者目線で会社の売り上げを見れるようになるという事です。

 

一度、想像してみて下さい。

 

会社の中で、マーケティング的思考を一人一人が持ち、営業、WEBサイト、事務作業、経理、人事、カスタマーサポートをそれぞれが行ったら、、

会社の中でそんなチームが出来上がれば会社の利益は当然上がっていきます。

経営思考の人間が会社内に何人もいればこれほど強い人材はいませんね。

 

人材を増やすのはリスクも付きますが、
今いる社員のスキルアップは確実に業績アップに
繋がります。

 

マーケティングの視点があればそれぞれが自分で考え、
“指示待ち”にならずに活動できるようになり、
積極的な働き方ができれば社員のモチベーションアップ
にも繋がります。

社員が会社を理解する。
会社が社員を理解する。

そんな関係を築いていける会社を少しでも増やして
いきたいと思っております。

 

最後に、社員教育は最大のホワイト企業である、という話をしたいと思います。

今回ずっとお伝えしてきたのは、利益として見ても社員教育は重要だという事です。

そして、活躍するか未知数な新入社員を増やさない事によって無駄な費用が削られていきます。

そしてその費用はどこにまわるのかというと、それは既存の社員の方々です。スキルアップを行えば当然一人一人の生産性がUPします。

そうすれば役職を上げたり、昇給を行うことになるでしょう。

 

そのような活動を、ふと外側から見た時に、世の中が求めているホワイト企業像に近い存在になれると思いませんか?

 

社員に対して定期的にスキルアップを促し、社員全体の平均給料は上がり、当然勤続年数も上がってくる。

そして売り上げは上がっていき、会社全体のモチベーションも上がっていく。

 

これが社員教育の強みです。

 

多くの企業が軽視している社員教育は、会社が最も力を入れなければいけない大きな課題です。

 

この際に改めて検討して頂けると幸いです。

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